偽薬による実験を行うのは何故?

人は誰もが薄毛や抜け毛に悩まされるのを苦痛に感じるものです。これらの症状は様々なものが複雑に絡まり合って起こると言われています。私たちに出来る事はその原因を予測してひとつずつ取り除いていくということに尽きるでしょう。中でも最近、特に注目を集めている原因が男性型脱毛症です。略してAGAとも呼ばれるこの病気は、男性ホルモンが過剰な働きをすることで頭髪の成長を著しく阻害する物質を作り出してしまうというもの。治療にはフィナステリドという飲み薬を用いて、男性ホルモンが過剰に働くのを抑制していきます。

もともとこのフィナステリドは前立腺肥大症の特効薬を開発する中で偶然生み出されたと言われています。男性ホルモンと密接な関わりを持つこの病気の治験において、薬を投薬した患者に発毛作用が見られたのです。その後、フィナステリドが持つこの発毛効果に注目したうえで数々の治験が行われ、その結果として現在の飲み薬が生まれたのです。

この治験においては、フィナステリドそのものの継続的な服用効果に注目するのはもちろん、他にも偽薬を用いた継続的な観察も欠かせません。というのも、毛髪というものはストレスなどの精神的な作用も大きくみられ、治験においても実際に薬の効果だったのかどうかを見極めるのは大変困難だからです。そのために複数用意した治験者の中には決められた期間中ずっと偽薬を飲み続ける人もきちんと用意されており、薬の効果が何も精神的な作用によるものではなく明らかに薬の効能によるものであることを医学的に見極める鍵となっているのです。

フィナステリドに関しても全く同じで、こうした細部にいたるまで配慮を行き届かせた治験を実施することによって、この薬の発毛への大きな効果について厚生労働省から認可を得ることができたのです。

フィナステリドでの性欲減退はたった1割の確率

もしもあなたが薄毛や抜け毛に悩んでいるならば、まず真っ先に行うべきことはそれらの症状の原因を調べることです。ストレスや頭皮環境、血行、生活習慣など様々なものが考えられますが、中でも注意しておきたいのが男性型脱毛症と呼ばれる病気です。別名AGAともいうこの症状は、男性ホルモンが過剰に働くことで頭髪の成長を阻害する物質を分泌してしまいます。そのため薄毛や抜け毛が促進されて頭頂部や額の両サイドから薄くなっていってしまうのです。

クリニックではこのAGAに対してフィナステリドという飲み薬を処方して治療を行います。フィナステリドは男性ホルモンの過剰な働きを抑える特効薬で、頭髪の成長を妨げる物質が出るのを抑えることで薄毛の改善へと繋がっていきます。ただしフィナステリドを服用する際にはその副作用について知るべきとよく言われます。男性ホルモンの働きを抑えると精力減退や勃起不全といった症状に見舞われることがあるので注意が必要とされているのです。たとえば新婚間もないカップルであったり、子づくりのために努力中のカップルにとっては支障をきたすケースもありますので、まずは夫婦感でよく話し合うことが大切です。

一方、このように副作用の危険性をもしもの場合に備えて知識として良く踏まえた上で、最新の研究データにも目を通しておく必要があるでしょう。というのも、臨床データを紐解くと実はこのフィナステリドの服用による精力減退はたった1割程度にしか過ぎないことも分かってきているのです。つまり10人が服用したとして副作用はその中の一人に起こるか起こらないかの確率というわけです。

またこの確率は偽薬を使った治験で起こった副作用と同程度とのこと。そもそもフィナステリドには性欲を司るテストステロン自体を減少させる薬ではありませんし、重篤な副作用が起こったという報告もないこともしっかりと理解しておくことが必要です。